フィリピン1 マニラ編 2006. 09 ;


 
 




フィリピン大学(UP)に通っている従弟に会いに、フィリピンのマニラへ。

当日、セントレアから、フィリピン航空で出発。

 






機内食。

メニューは、「うな丼」と、「パン」と、「そば」。

フィニッシュは、「大福」!


これでもかというほどの、炭水化物ラッシュ!!


…すごいとりあわせに絶句。
 



三時間ほどで、フィリピンの陸地が見えてきた。







 






マニラ空港に到着。天気は快晴。太陽が熱い!

空港からホテルへ直行。

 



【マニラの交通事情1】

フィリピンは左ハンドル、右側通行だ。四車線の道路を走っていると、突然、車道になにげなく物売りがいるので驚く。

そればかりか、一番内側の車線(日本で言う追い越し車線、一番スピードを出す車線)に、突然、リヤカーをひいた婆さんが出現する。

車たちは、物売りや婆さんを、さも当たり前といったように、文句も言わずよけていく。


フィリピンの車は、生き物の群れのように動く。隣の車の脇をほんの紙一重で避けていくことなどザラだ。ルール無用が当たり前、といった感じである。従弟に、フィリピンに車の免許はあるのか? と聞いたところ、

「店で売ってる」

…とのありえない答えに、笑。








 



マニラ湾の沿岸道路。
 






左端に二台見えるのは、カレッサと呼ばれる、馬車。
 


ダイヤモンドホテルに到着。

ホテル入り口では警備員が、長い柄のついた鏡を持って、車の下を調べている。麻薬捜査犬が常時正面玄関に配備されており、客は必ず手荷物検査を受け、金属探知機の下を通る。ロビーには黒スーツの警備員が複数いて、ぬかりなく眼を光らせている。
 



部屋の窓より、南の方向を望む。右手がマニラ湾。



ダイヤモンドホテルは実に清潔なホテルで、日本のホテルと大差なく過ごせる。水道水は飲まないほうがいいと言われていたのだが、ここでは毎日ミネラルウォーターのサービスがあったので助かった。

「アニョハセヨ〜」

ホテルのボーイが気さくに、韓国人と間違えて挨拶してくれる。
 






西側、マニラ湾。



ホテルにて、従弟と再会。

両替をしに、街へ出る。ライフル銃を構えた警備員の姿が、そこかしこに見える。


ちなみにホテルでのレートは、

「円 : ペソ」 = 「1 : 0.41」

両替屋では、

「円 : ペソ」 = 「1 : 0.43」

でした。
 
↑ジープニー


【マニラの交通事情2】

マニラの道で一番目に付くのは、乗り合いバスならぬ、乗り合いジープ「ジープニー」だ。これは第二次世界大戦後、米軍が庶民に払い下げたもので、一台一台個性的なペイントがされている。

バイクにサイドカーをつけたタクシー「トライシクル」もよく見られる。

そして、「カレッサ」と呼ばれる馬車も走っている。馬糞などはどうするのかと思ったら、尻のところに袋が付いていて、そこに落ちるようになっている。馬の放尿はなかなかすごい。ホースでMAXで水を放出するがごとくである。その様子をしばらく眺めていたが、どうもそれがマニラの街の臭気のもとのひとつになっているようである。





 






街には、これらジープニーやトライシクル、馬車や、普通の車どもが、狭い道を満たしてうようよと、うごめいている。横断歩道や信号などはなく、人々は、これらの車たちのスキを縫って、いそいそと道路を渡ってゆく。


その上に、太陽の熱気、ビル風、海風、臭気、ホコリ、排ガスが渦をまいている。眼にゴミが入って痛い。


左端は、同行した祖母。御年八十二歳。混沌の街のなかを、健脚に歩き回る姿には舌を巻く。
 




ホテル最上階より、マニラ湾に沈む夕陽。
 



 
 








 
 



マニラ湾沿岸は、庶民的な屋台のような店が軒を並べる。

海岸に沿って並ぶ店ごとに、野天のステージがしつらえてあり、何組ものバンドが演奏している。バンドの演奏は夜通し朝まで、しかも毎晩続けられる。したがって、夜のあいだも熱気や喧騒がやまない。大道芸も出て、毎晩がお祭り騒ぎだ。

波のざわめき、立ちならぶヤシの葉影から見える、月と星。




 



そのうちの一軒で、夕食を食べる。骨付き肉の焼いたものやら、かえるの足をフライにしたもの、イカの胴に詰め物をして焼いたもの、果物の酢漬けのようなもの…六人で食卓を囲んでいたのだが、気がつくと、次から次へと山形に盛られたライスがやってくる。六人前、七人前、八人前…結局、十何人前のライスが次々とやってくる。

おいおい、どうなってんだ!?

一同、かなり焦る。どうも食事のメニューには必ずライスが付いているらしく、それとは別に単品で人数分のライスを頼んでいたため、このような事態に陥ってしまったらしい。

ひたすらパサパサのライスを食べ続ける。食っても食ってもなくならない。結局、残り二人前のライスを残して、リタイア。カレーでものせれば、もう少しはイケタかもしれない。まさかこんなに、現地のライスだけを味わうことになるとは思わなかった。

朝から炭水化物ばかり食べている。


 



←問題のライス
 



ロボットダンスを踊る芸人。
 



マニラ湾の夜景。

夜通し聞こえる音楽と喧騒は、うるさいほどだ。


    (つづく)


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