2017 |
第
27
回
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大賞 |
小滝ダイゴロウ |
カンジョンの砂絵 |
チベットの山上の僧院で、悩める修行僧・カンは、世にも不思議な砂絵を描いてしまう。師弟の愛情と、深い絆を描いた物語。
審査員の萩尾望都先生から、
「文章を読んで、イメージがあざやかに浮かびあがる」
「天から雪が降るのと砂絵の世界観が、輪廻転生を美しく表現」
…との、ありがたいお言葉をいただきました。 |
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長編賞 |
あまのかおり |
女神の祝福 |
(コメント作成中) |
2016 |
第
26
回
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大賞 |
伊藤万記 |
冬の虫 |
近所の無人駅へと、通いつづける祖父。その祖父を、連れ戻しにゆく、主人公の少年。……高校受験、十代の不安、閉塞感、迷い……。祖父が駅に通うことの理由はなんなのか。そして物語はどこへ向かってゆくのか。
雪国の家族の日常を、細に入って、文学として表現。 その切れ味のよい文章は、あまりに見事。丹念に、丁寧に、雪を描写してゆきます。
温度の希薄な《日常》というもののなかに潜む、冷たさ、温かさが、十二分に表現されています。物語にあふれる生活感、現実感の描写の確かさが、読者を幻想の世界へと一挙に引きずり込みます。静けさのなかに、おそろしいばかりの迫力を秘めた作品です。
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書籍ストアhonto |
準大賞 |
小滝ダイゴロウ |
倍音の雪 |
東京でストリート・ミュージシャンをつづける四朗は、父危篤の一報を受けるが、帰郷をためらう。かれには父との心の確執があった。そんな時、父から手紙が届いて……。
審査では、伊藤万記さんと激しくデッドヒート、惜しくも準大賞に。そんな審査の模様が『公募ガイド』誌上に掲載されました。 |
2015 |
第
25
回
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大賞 |
毬 |
小さな魔法の降る日に |
(コメント作成中) |
書籍ストアhonto |
佳作
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小滝ダイゴロウ |
消えた十二月 |
慶応(けいおう)三年、十二月三日、佐幕派の武士・清蔵は、維新派の手によって、愛息・純之助を亡くす。明治五年十二月、維新政府は太陽暦導入のため、十二月二日の翌日を、明治六年一月一日とすることに決定。愛息の命日までをも奪った維新政府に、清蔵の怒りが爆発する。
設定はシリアスながら、清蔵のユーモラスなキャラクターが受け、佳作の一席という高評価をいただきました。 |
2011 |
第
21
回
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大賞 |
坂本美智子 |
風花 |
(コメント作成中) |
書籍ストアhonto
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長編賞 |
加藤清子 |
春を待つクジラ |
(コメント作成中) |
長編入選 |
水嶋大悟
(小滝ダイゴロウ) |
於布津弁天 |
明治初年、廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の嵐が吹き荒れ、職を失った仏師・電蔵は、足のおもむくまま、北にむかって旅をする。雪国の遊郭(ゆうかく)・蓬莱楼(ほうらいろう)……そこで巡りあったのは、世にも素晴らしい歌を歌う盲目の少女であった。 |
2008 |
第
18
回
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大賞 |
前川亜希子 |
河童と見た空 |
(コメント作成中) |
書籍ストアhonto
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長編賞 |
小滝ダイゴロウ |
シュネームジーク |
雪降るドイツを舞台に、天才音楽家ディオンが、激しい一生を駆け抜ける。かれを冷静に見つめつづける、幼馴染・アーガトン。ふたりのかけがえのない友情の物語。
「フィクションなのだけれども一人の伝記を読んでいるようだ」(高田宏先生)
「アイデアがぞっとするくらいおもしろかった」(萩尾望都先生)
「書き手は芸術家の心理を非常によくわかっている」(乳井昌史先生)
…審査員の先生方から、すばらしい高評価をいただきました。
高田先生から、「この作品には、人間への信頼がある。そこがいい」とのお言葉をいただき、これからもその部分を大切にしていきたいと思いました。 |
2007 |
第
17
回
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大賞 |
宇多ゆりえ |
おいらん六花 |
(コメント作成中) |
書籍ストアhonto
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長編賞 |
大沼珠生 |
きつね与次郎 |
(コメント作成中) |
長編佳作 |
小瀧ひろさと
(小滝ダイゴロウ) |
ホワイト・テンポ |
高校生の少女・愛瑠(あいる)は、神事で舞を舞う「白拍子(しらびょうし)」を職業にする、という夢を追いかけていた。それをサポートする、チョイ悪な感じのじいさん・トモ蔵。ふたりは、飛行機に乗って、とある目的地を目指す。
審査員の高田宏先生から、高評価をいただきました。「キャラクターが、よかったよ」と言ってくださった、あの時の先生の笑顔が、忘れられません。 |
2003 |
第
13
回
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大賞 |
国吉史郎 |
赤い女 |
(コメント作成中) |
書籍ストアhonto
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長編入選 |
小瀧ひろさと
(小滝ダイゴロウ) |
天使が雪にかわるまで |
堕天使のルツィフェルは、神の手により、凍結地獄(コキュートス)へ追放、投獄される。病に苦しむルツィフェル。その冷たい部屋をおとずれた陽気な少女は、天使・ミァエルだった。ミァエルは、ルツィフェルを外の世界へ連れ出そうとする。
「ビジュアル的に綺麗」と、萩尾望都先生からよい評価をいただきました。 |
1998 |
第
8
回
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大賞 |
北原尚生 |
雪の道標 |
(コメント作成中) |
書籍ストアhonto
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入選 |
小瀧ひろさと
(小滝ダイゴロウ) |
*クロッケル* |
元気だが、すこし憂鬱な女の子・ヒルデと、ドジでのろまな少年・ジル。そして、ふしぎな雪天使・クロッケルがあらわれて……。ヨーロッパの雪国を舞台に、少女と少年の成長を描いた作品。
記念すべき初応募・初入選……すべてはこの物語からはじまった! キャラクターが生き生きしているところが、評価されました。
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