「ゆきのまち通信 5−6月号」 vol.175号

 1989年からつづいてきた「ゆきのまち通信」誌が、今号で休刊となりました。青森から、雪国の情報を発信しよう、雪国をもりあげよう、と創られたタウン誌です。 「ゆきのまち幻想文学賞」の母体となっていたこの雑誌の休刊は、僕としても残念でたまりません。

 今号は「ゆきのまち幻想文学書」特集で、受賞パーティーの様子や、大賞作「小さき者の小さき手のひら」・五十月彩(いそづき・あや)、準大賞「旅の道連れ」・岩本奈恵(いわもと・なえ)、長編賞「瞳に降る雪」・東しいな(あずま・しいな)、のみっつの受賞作品が掲載されております。
 五十月さんと、岩本さんは、僕と同じ第8回からの参加、いわば同期といってもいい彼女たちの受賞に、僕もいいしれぬ感動を覚えました。五十月さん、岩本さん、ほんとうにおめでとうございます! そして東しいなさんは、すでに大賞も長編賞も受賞されている実力者。今回が二度目の長編賞となりました。ほんとうにおめでとうございます!


 本誌は、いつもと変わらぬほんわかした、綺麗な雰囲気で構成されております。たくさんの人が執筆してきた「ゆきぐに時間」のコーナーのバトンを、僕が受け取り、小文を書かせていただきました。全国どちらからでも、書店にて注文できますので、ぜひお読みください。表紙は可憐な、林檎の花です。


 編集長の杉山さんの、「できるならあまり時をおかず復刊ができればとの希望は捨てておりません」とのお言葉が、胸に残りました。 たくさんの思い出をありがとう、ゆきのまち通信、また会える日まで……(涙)


 朝日新聞
「雪テーマのタウン誌「ゆきのまち通信」次号(175号)で休刊
https://www.asahi.com/articles/ASL4M64B6L4MUBNB00Y.html


(2018.5.20)


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