昨晩、クロッカスの鉢植えが、僕に話しかけてきた。
いわく、「自分は太陽になりたい」のだと。

それで、今日、桜を見て思ったのは、
桜の木たちは、太陽になりたがっている。
月になりたがっている。
この花々は、そんな思いの表現なのだ。

土の底から生まれる彼らは、太陽に憧れ、月に憧れ、
それを花という形で表現するんだ。
雨に憧れ、雨の形を、風に憧れ、風の形を模倣する。
きっと彼らは、太陽を月を、風を、雨を、ふかくふかく愛してるんだね。
だからこんなふうに、自在に表現できるんだね。

僕ももっともっと、愛することを学ばなければ。
人生でもっとも大切なことは、愛することで、
人間は愛することがとてもヘタで、自然は愛することがとても上手だと思うから。

僕ら人間はいつでも、花を見て、風に吹かれて、
自然から愛し方を学べるのでしょう。

(2018.3.28)





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